大腸内視鏡検査に初挑戦してきた

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昨年12月に受けた健康診断の便潜血検査で2本目が陽性となり、要精密検査となっていたのですが、もともと持病で出血しやすいこともあって、受けるべきか迷っていたのですが、ここ最近急激に「身体に異常があるのが怖い」と思うようになり始めたために、意を決して検査に行ってきました。

私の大腸内視鏡検査のイメージ

私は大腸内視鏡検査というと、次のようななかなかに怖いイメージを持っていました。

  • 前日、当日朝に飲む下剤が尋常じゃない量で苦しい
  • 当然腹痛も苦しい
  • 検査中は出産時の痛みを超越した痛みが襲う
  • 検査後も腸内に注入されたガスの影響で腹痛が伴う
  • その上何か見つかるのではないかという恐怖と戦わねばならない


特に下剤は、知り合いの看護師が「普通は15滴の下剤を1本丸々飲む」、「朝から相当な量の下剤と水分を飲むことになる」という話を聞かされていたために、どれだけ苦痛なのだろう……と思っていました。

しかしながら、検査中の痛みについては今は「無痛大腸内視鏡検査」というもので受ければ痛みがないということを知り、不安解消のために受けておこうか、という気持ちになっていきました。

大腸内視鏡検査まで

まずはクリニック選びですが、探し始めて5秒で見つけましたw
天神内視鏡クリニックという比較的まだ新しいクリニックで、「苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査」を謳っている上、すごく評判も良かったためにここなら間違い無いかなと思い、そこに決めました。

検査前診察

基本的にどこの病院・クリニックも同じだと思いますが、いきなり検査は受けられず、まずは診察が必要です。
私は健康診断からまだ日が浅く、紹介状もあったため簡単な説明だけで終了しましたが、本来であればこのタイミングで一度血液検査を受けないといけないようです。

まだ心の準備もできていない中ではあったのですが、運よく診察日の翌々日が検査可能だったため、即この日で検査予約を取りました。

検査前日

大腸内視鏡検査は前日からやるべきことがあります。食事制限と緩下剤の服用です。
検査当日は腸内を綺麗にしておかなければならないため、前日の食事は消化の良いもののみに限定されます。
天神内視鏡クリニックでは食事キットというものも扱っていたようですが、私はいただいた案内に沿った下記の食事を自分で摂りました。

  • 朝:はちみつトースト(マーガリンなし)、麦茶
  • 昼:うどん(薬味なし)、麦茶
  • 夜:うどん(薬味なし)、麦茶(昼と一緒なのはめんどくさくなったからですw


緩下剤は、夜9時に以下の2種類を服用する必要がありました。

  • アローゼン1包
  • ピコスルファートナトリウム10ml全量


ピコスルファートナトリウムは通常は15滴(1ml)らしいのですが、大腸内視鏡検査前日の場合は10倍の10mlという聞いてるだけで地獄のような量を飲む必要があります。
ちなみにアローゼンは漢方のような薬、ピコスルファートナトリウムはうっすら甘い風味を感じる薬でした。

上記の通り、相当な量を飲んでいるため、深夜から早朝にかけて地獄を見る覚悟をして早々に布団に入りました。
30分もすると腸が活発に動いているのが分かり、本当にどれだけ大変なんだろうと恐ろしい思いをしながら眠りにつきました。

ところが、意外にも待てど暮らせど便意は来ず、あっという間に朝を迎えてしまいました。
あとあと調べてみたところ、ピコスルファートナトリウムは全量飲んでも効く人効かない人様々で、効き方もそこまで激しくないようでした。

※なお、クリニック・病院、被検者によって薬の内容や服用方法は変わります。

検査当日

そんなわけで拍子抜けしたまま朝を迎え、今度は絶食と洗腸剤との戦いになりました。
洗腸剤は自宅で飲む場合は検査の約5〜6時間前に飲むそうで、私は午前10時が検査日だったために朝5時から飲まねばなりませんでした。

天神内視鏡クリニックで渡された洗腸剤はマグコロールでした。
マグコロールは通常1,800ml、私が課せられた量は1,500mlでした。これを10分〜15分インターバルで200mlずつ飲んでいきます。
大腸内視鏡検査を受けた人のほとんどが「辛い!」というのがここですが、私は意外と飲むこと自体は全然余裕でした。
ちなみにインターバル中は腸の動きをより活性化させるため、狭い家の中をひたすら歩き回ったり、ラジオ体操まがいなことをして過ごしていましたw

ここから汚い話ですが、私の場合は残り300mlあたりから排便が始まりました。
そして回数を重ねるごとに固形から液体へ、そして色も透明へと変わっていくのですが、3回目あたりですぐに透明な液体に変わってくれました。
ただ、私はここが一番辛く、一度の排便でかなりの量の水を排出するため、出口付近がかなり荒れる上、身体の芯から冷えてすごく寒かったです。
とはいえ、病気などでお腹を下してるのとは違い、身体は元気なためにげっそりとしたりすることはありませんでした。
ちなみに排便は飲み終えてから約2時間で治まりました。

いざ大腸内視鏡検査!

クリニックに向かう道中、便意を催したらどうしようなどと考えていたのですが、マグコロールを出し切っていたためか、杞憂に終わりました。

到着後、噂に聞く大腸内視鏡検査用のお尻側に穴の開いたパンツと検査衣に着替え、待ち時間もそこそこ、すぐに検査室へと通されました。
ベッド上に仰向けで寝ると、左腕に血圧計が巻かれ、すぐに右腕から鎮静剤が投与されました。

看護師さんから「もう今日一番痛いのは終わりましたから、楽にいいですよ」と言われ、ホントかよ〜と思っていると、先生からは「初めてなので眠りについたら開始しますね、心配しなくて大丈夫ですよ。」という声。
そのあとの「左を下にして横向きになってください」という指示にしたがって横向きになり、「鎮静剤打たれたけど全然眠くないなあ」と思ったりしていました。

次に聞こえてきた「Akoarumさん、Akoarumさん」(※実際には本名)で目を開けると、先生から衝撃の一言。

「検査は無事終わりました。大丈夫でしたか?」

!?

カメラが入っていたであろうお尻にもお腹にも、どこにもその痕跡は見当たりません。
でも時計を見ると確かに30分ほど時間は進んでいて、モニタには大腸のキャプチャ画像が写っていました。一瞬のうちに寝て、見事にその間に検査が終了していたのです。

先生曰く小さなポリープとかの切除もしてます。とのことでした。
おそるべし。

先生との話を済ませると、ベッドに寝たままそのままリカバリールームまで運ばれ、そこで1時間近く寝たりスマホをいじったりして過ごしました。この間にドリンクとお茶菓子をサービスしていただけました。
そのあとは更衣室で着替え、結果を先生から改めて聞いて終了でした。

ちなみに私の結果はポリープ(良性で間違いない)1つと直腸の炎症部分を検体に提出したため、2週間後にまた聞きに行かなければならなくなりました。
が、先生からはまず問題ないので安心しててください、とのことでした。

結論

最近の医療は本当に進んでいて、聞いていたような苦しみはほとんどなくなっていました。
洗腸剤の量や洗腸中は確かにちょっと辛いですが、耐えられないほどの辛さではありませんでした。
大腸がんは今増加の一途にあるそうなので、数年に1度は大腸内視鏡検査を受けるようにするといいかもしれません。(便潜血検査は痔のようなものでもすぐ陽性になるし、仮に原因が大腸がんだった場合はもはや手遅れかも…!)

無痛の内視鏡検査を行っている病院やクリニックは全国にあるので、ぜひ調べてみてください。