福岡マラソン2017は完走も不本意な結果に

  • ランニング

ついに昨日、福岡マラソン2017が開催されました。マラソン初出場となった私は、ランニングを趣味として以来掲げてきた4時間台フィニッシュを目標に、スタートラインに立ちました。

レース序盤は楽しんで走行、10〜20キロはペースを保つ

スタート直後から10キロ地点あたりまではかなり団子の状態で、聞いていた以上に自分のペースでは全く走れない状況だったため、周りのペースに合わせつつ、隙を見て少しずつ前に進む、という走り方をしていました。
また想像以上に沿道の応援に来られている方の声援が大きく、ハイタッチをしてくれる方々も多く、しばらくその方々に感謝しつつ、ハイタッチをしたりしながらレースを楽しみました。
余談ですが、私の周りではハンドスピナーやピカチュウの被り物をしているランナー、セーラームーンのコスプレをしている「男性」ランナーがすごく人気でした。
また沿道の方の中で「このハゲ〜〜〜!」と書かれたボードを掲出している人がいて、おもわず笑ってしまいました。

10キロ地点手前あたりから、少しずつばらけ始めたため、このあたりから少しずつ自分のペースに移しました。
この時、両親がちょうどこの地点に応援しに来てくれていて、励みになりました。
給水所でアクエリアスを1杯飲み、今宿へ向けひた走ります。
海岸線に入ると、ヨットの上から声援を送ってくれる人たちがいて、とてもびっくりしました。
写真を撮りに行くランナーもいましたね。

18キロ地点、再び両親が沿道にいました。両親は10キロ地点手前のみの予定だと聞いていたので、すごく驚きながらハイタッチをして進みました。このあたりは緩やかながらも長い上り坂、さらにその先の九州大学伊都キャンパスを超えたところで折り返しがあるポイントなので、精神的にも肉体的にもじわじわと追い詰めてくる地点です。
とりあえずは折り返してくる人のことは一旦気にしないことにして、足を進めていきます。
ふと気づくと、上下黒ずくめの某TV番組のハンターのコスプレをして走っているランナーがいて、ただただすごいな、と驚きました。

胃に違和感?何かの始まりを予期させる折り返し地点

快調に足を進めると、20キロ地点あたりで若干胃に違和感が出始めました。
私はランニングをしているとたまに足ではなく胃にくることがあるのですが、まさか本番でそれが来たのか?と嫌な予感がしつつも、とりあえず気にしないことにして、走り続けました。
思えば、これが間違いの始まりでした。

25キロ地点で惨劇。30キロ地点で地獄へ。

中間地点まではほぼペースを保って走ることができホッとする一方、ここから先は練習でも走ったことのない未知の領域に差し掛かること、足の付け根辺りにダメージが出始めていて、心配事が増えてきていました。
コースは今津運動公園方面へ向かい、少しずつ歩いている人が増え始めます。私もこの辺りに来ると1、2度足を止めて少しほぐす場面が出てきました。
練習で30キロランなどをしていなかったツケがここで出始めてしまいました。

25キロ地点を過ぎ、牧のうどんが豆乳うどんを用意している給水・給食所に差し掛かったところで、私の身体が突如悲鳴をあげました。
突如として吐き気に見舞われ、胃が暴れ出したのです。
原因は明らかで、私がよくなりやすい「空気嚥下症(呑気症)」です。ランニング中はならないように気をつけているのですが、どうしてもふとした時に胃に空気がたまりやすいようで、17キロあたりの嫌な予感が的中してしまいました。
この症状が出ると、私の場合は仰向けに寝て、胃にたまったガス(空気)が出るのを待つしかありません。しかし福岡マラソンの真っ最中、そんなことができるわけもなく、落ち着くのを待ちつつ、走るしかありません。

回復へ祈りのラン&ウォーク

ひどくならないことを祈りながら、この先は走ったり歩いたりを繰り返しながら前へ進みました。
前半を割といいペースで走ってきたため、この時は幸いにしてまだ貯金がありました。
なので歩いたりしながらでもなんとか目標は達成できるかもしれない、と甘く考えていました。

ところが症状はよくなるどころか30キロで胃の不快感と吐き気が爆発して、とうとう走ることができなくなりました。ちょっとでも走ろうものなら、すぐに胃が暴れて胃痛に襲われるのです。

ついに目標を変更。ゴールだけを目指すことに

沿道で応援していた高校時代の先生に再会するなどして、気持ちではしっかり走っていきたい気持ちがあったのですが、諦めざるをえません。
それどころか、身体が少しでも前傾姿勢になると、急激に吐きそうになるので、歩くことさえもままならない状態にまでなってしまいました。
しかし、家族や親しい人たち、会社の人たち、沿道で応援してくれている多くの人たちを思い出すと、ここで止まることはできず、必死にこらえながらとにかく歩くことに決めました。
目標はここで「とにかくゴールにたどり着くこと」に変わりました。車に乗って人の手を借りてゴールに行くのは簡単です。自分の足でゴールまで這ってでも行くこと。少しでも自分に負けないようにする、精一杯の答えがそれでした。

35キロ、40キロ地点でも走ることはできず、ただのウォーキングに

いつか回復することを祈りつつ歩き続けた私ですが、全く改善しません。1キロ10分のペースでとにかく歩き続けます。
35キロ手前でエアサロンパスの試供品提供があったこともあり、周りのランナーは足のケアに奔走しています。
歩いている人たちもみんなやはり足を引きずっています。

私はというと、足は痛いのは痛いのですが、それ以上に吐き気。
そもそも足のケアをしたくても前傾姿勢になってさらに気持ち悪くなるだけなのでほとんどできません。
足のケアをしている人たちを見て、羨ましくさえもありました。だって彼らは足が痛くて辛い、というところまで足を酷使した証拠なんですから。一方で私は足を酷使する前に歩くことになって、足のダメージはそこまでないんですから。
しかしそんなことを考えていても仕方ないので、1、2キロごとに沿道に座り込み、仰向けになるような姿勢で身体が楽になるようにしながら歩き続けました。

走れないことが沿道の応援してくれている方々やボランティアの方々にも申し訳なくて辛かったのですが、「歩いてでも前に進んでる、それだけで十分だ」と声をかけてくださる方もいて、すごく嬉しかったのを覚えています。

ついにゴールへ。沿道の声援に涙。

結局最後まで吐き気は治らず、とうとうそのまま42キロまで来てしまいました。
しかしその瞬間、沿道からの声援が「最後くらい!最後の力を振り絞って!」と急に大きくなりました。
途端に急にこの日1日かけられた声援、スタート前に応援の言葉をかけてくれた人たちのことを思い出して、目頭が一気に熱くなりました。
そして自然と走り出すことができました。胃は痛かったのですが、気にならなくなりました。

ついにフィニッシュ。胃の痛さと足の辛さ、感動、嬉しさ、いろんな感情が入り混じりながら、ゴールゲートをくぐりました。結果は、

  • グロスタイム:5時間46分20秒
  • ネットタイム:5時間40分3秒
  • 総合順位:6812位

となりました。
褒められたタイムではありませんでしたが、とりあえずはあの「歩くことさえままならない」状態でゴールできたことは、とても嬉しく思いました。
そして私はランナーエリアで倒れるようにブルーシートの上に横たわり、感激もそこそこに身体が楽になるよう願いながら、仰向けで眠りにつきました。

福岡マラソンを終えてみて

終わってみて思ったことは、とにかく参加してよかったな、の一言につきました。
ああやってたくさんの人から応援されることが力になる、ということは分かっていたつもりでしたが、それがすごく実感できたし、涙が溢れるほど嬉しいことだということが分かったからです。
そして多くのボランティアの方々に支えられて走ることのできるということがとても幸せなことだと実感しました。
ここに改めて、沿道で応援してくださった方々、そして支えてくださったボランティアの方々、運営スタッフの方々にお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。

今後について

今年1年、この福岡マラソン2017を目標に頑張ってきました。
内心、この大会に出たら燃え尽きてランニングをやめてしまうのではないだろうか、という不安がありました。
ですが、そんなことはありませんでした。
むしろ悔しさばかりが胸に残っています。せめて足を壊すところまでは走りたかった、という気持ちもあります。
あのきつくて仕方なかった時に、「さすがに棄権するしかないんじゃないだろうか」と思ってしまったことも悔いの一因です。

今後は空気嚥下症を抑えられるように努力すること、もっと練習を重ねて長距離に耐えられる身体作りをすることをして、来年リベンジをしたいと考えています。
そして、福岡マラソン以外のマラソン大会にも出場していきたい考えています。
まだまだ私のランニングは始まったばかり。練習方法をいろいろ調べて研究して、絶対にリベンジを果たします!